「プレミアムビール」大戦争の勝者はどこだ!?という記事(24〜25ページ)です。
消費者向けのビジネスは、
売上高=客単価×客数
=個品単価×個数×客数
というように分解できます。
ビールの日本国内市場に限って言うと、客数が増えない(人口減)中、一人当り消費量も減少傾向(高齢化などの影響もある)で、売上高を伸ばすには価格(個品単価)を上げるしかない状況です。
デフレの影響もあり、従来ビール各社は、価格を引き下げることに注力してきました。
価格引き下げは、酒税のシステムとの戦いでもありました。
ただ、デフレ脱却が徐々に見えてきた今、従来とは違った切り口も有効性を増しています。
平均単価を引き上げるような取組が本格化しているわけです。
価格を上げるには、ブランド力の強化が求められます。
ブランド力のある商品には、消費者は相対的に高い対価を支払います。
ブランド力強化は簡単ではありませんが、上位セグメントにおける存在感を高めることも大事になります。
この記事で「プレミアムビール」大戦争と言っているのは、ビール事業全体を見渡しても重要な領域だからです。
現段階では、勝敗の行方は見えていませんが、今後も注目されます。
坪井信行