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2016年07月12日

クラウドファンディングについてB

クラウドファンディングシリーズの第3回です。

今回は、時間軸について取り上げます。

これからクラウドファンディングの検討を始めると仮定して、全て完了するまでどの位かかると思いますか?

もちろん、ケースバイケースだと言ってしまえばその通りですが、大雑把な目安がないとビジネスとして検討できないですよね。

結論から言うと、資金の受取まで完了するには、3〜6か月程度見込んでおいた方が宜しいかと思います。

事前の知識がかなりあって、動員できる中核メンバーも多いというケースで、ギリギリ3か月といった感じです。

普通は4〜5か月程度だと思います。

もっとも、この時間設定は、相当なスピード感を持って進行していくことを前提としています。

ゆっくり取り組んだら、一年かかるかもしれません。

いや、そんなにかかったら途中で断念してしまうかもしれませんね。

明確な資金ニーズ(資金使途の想定)があるとしたら、そこまで時間をかけていられないのが普通でしょう。

最初に時間がかかるのは、全体の「ストーリー」を明確化するプロセスです。

クラウドファンディングを成功させるには、多くの人々に共感してもらうことが不可欠です。

どれだけ共感できるかによって、支援者の数、支援額が大きく左右されます。

製品・サービスの本質的な魅力度ももちろん大事ですが、それをどのように伝えることができるのかということで、結果は変わってしまいます。

開発者の想い、開発秘話(トラブル等)、なぜ支援が必要なのか、支援する側のメリットといったことをストーリーの中に盛り込みます。

その上で、どのような人々に支援してもらいたいのかということも明確化していきます。

顧客ターゲットを明確化しなければ、ビジネスはできませんよね。

そして、明確化したターゲット層に情報を届ける手段を検討します。

プレスリリース、SNS、メルマガなど手段はいくらでもありますが、狙っているターゲットに届かなければ意味がありません。

テキスト情報だけでなく、画像、映像を活用することも必要になります。

こうしたコンテンツの準備にも相応の時間がかかります。

「支援してくれる可能性が高い人々=ファン層」を構築するには、時間と手間をかけるべきです。

静止画をきれいに撮ることも簡単ではありませんが、動画作成にはそれなりのノウハウも必要になります。

コストはかかりますが、どちらもプロの手を借りることが多いでしょう(必須とは言いません。予算次第です)。

その一方で、キャンペーン画面の構成を考えていくことも必要です。

キャンペーン画面を初めて見る人が、支援(購買)行動に至るというのは、簡単なことではありません。

動機付けの部分には、力を入れておくべきです。

こうした準備には、かなり急いでも1か月から2か月近くかかります。

さらに、ローンチ前には、さまざまなツールで事前の盛り上げを演出します。

こうした期間を考慮すると、クラウドファンディングを決断してからローンチまでには、どんなに急いでも2か月近く、通常のプロセスなら3〜4か月程度かかってしまいます。

クラウドファンディングキャンペーンは、30日〜60日開催します。

さらに、資金の受領には、1か月近く(最短2週間程度)かかります。

トータルでは、3か月でも厳しくて、4〜5か月見込んでおいた方が賢明です。

もちろん、私共がお手伝いする場合は、出来る限り速やかな進行を目指します。
posted by T・C・マネジメント at 16:17| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月07日

クラウドファンディングについてA

クラウドファンディングシリーズの第2弾です。

前回は、どんな状況ならクラウドファンディングを検討すべきなのかという点について概説しました。

今回は、クラウドファンディング(米国のプラットフォームを利用する前提)に必要な準備体制について説明します。

まず、数名以上の主要メンバーを集めましょう。

法人化しているかどうかは別として、果たすべき役割としては、創業者(複数ということもあるでしょう)、CEO(創業者自身かもしれません)、マーケティングの責任者(CMO)、財務関係の責任者(CFO)、最高技術責任者(CTO)、(製造業なら)生産に関する責任者、顧客サポートの責任者といった感じだと思います。

実際には、複数の役割を一人で兼務することが多いでしょう。

ただ、最低でも創業者を含めて3名以上の中核メンバーが必要です。

独りだと、必要な業務量に押しつぶされてしまいます。

それから、主要メンバーのうち、最低一人は英語が「使える」ことが必要条件になります。

「使える」とはどのレベルかというと、ビジネスの交渉事を通訳や翻訳なしに不自由なくできるレベルになります。

資料作成や諸々の準備、ファンディングキャンペーンを開始した後の対応など、英語力なしには乗り切れないので、ここは譲れない部分です。

また、出来る限り多数の外部の協力者を募るべきだと思います。

先ほど挙げた役割のうち何人かは、外部の協力者でも良いかもしれません。

さらに、「支援者」や「仲間」といったニュアンスのサポーターを獲得するように努めましょう。

サポーターのコミュニティが出来ているのが理想形です。

クラウドファンディングの資金提供者は、従来からその企業や製品・サービスを支援してきた人たちが結構高い比率を占めることも多いとされます。

世の中で広く認められ、評価されるためには、身近な仲間たちの協力が不可欠です。

黙っていても協力してくれる人が多数いると自負しているのなら大丈夫かもしれませんが、そうでない方は、どうすればサポーターのコミュニティを形成できるのかを真剣に考えなければなりません。

私共では、こうした事前の準備体制の整備からお手伝いしていきます。
posted by T・C・マネジメント at 14:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月05日

クラウドファンディングについて @

クラウドファンディングについて、これから何日かかけて説明していきます。

知っているようで意外と知らないのがクラウドファンディングだと思います。

このシリーズでは、購買型クラウドファンディングに限定して話します。

投資型や寄付型に興味がある方には申し訳ないのですが、コンサルティング業務として取り組むのは購買型に限定しておりますので、ご了承下さい。

さて、初回の今日は、どのような状況になったらクラウドファンディングを検討すべきなのかということについて議論します。

何かしらの新奇性がある製品の開発に取り組んでいる企業(及び個人)が、製品化の一歩手前までたどり着いたとき、大きな壁になるのが、金型を製作する資金をどうやって確保するのかということです。

資本力のある大企業等であれば、そこは大きな問題ではないのかもしれませんが、多くの中小企業、ベンチャー企業では、時として大きな壁になります。

せっかく開発した製品でも、生産体制を確立できなければ、世に問うことができません。

ここ近年は3Dプリンターが普及し、比較的少額で制作できる簡易金型もあるので、試作品までは何とかなるかもしれません。

しかしながら、商業化を前提とした生産体制を整えようとすると、どうしてもきちんとした金型を作ることが求められます。

製品の種類、部品の数や形状等によっても金型の代金は異なりますが、1億円を超えることも珍しくありません。

もちろん、生産体制を確立するには、金型だけでなく、(人員を含めて)製造ラインも確保する必要があります。

製造そのものは外注するとしても、負担すべき初期費用はそれなりに大きな金額になることがあります。

そこで、そうした資金負担を少しでも軽減するために、クラウドファンディングを検討すべきだと思います。

もちろん、もっと前のアイデア段階でもクラウドファンディングは可能ですが、具体的な形になったものがあった方が、資金を提供する側にアピールできます。

試作品の製作も簡単ではありませんが、そこまではクリアしてからクラウドファンディングを試した方が、より大きな成果を得られると考えられます。

製造業であれば、試作品が完成して、商業化を進める段階になったときにクラウドファンディングを検討して頂きたいと思います。

サービス業やソフトウェア開発(ゲーム等も含む)の場合は、サービスの具体的な内容や、ソフトウェアの具体的な用途、面白さなどを明確に説明できるようになった段階がその時だと思います。

専門家ではない一般人が具体的なイメージを想起できなければ、支援要請に応じる可能性が低くなってしまうので、少なくとも何を提供するのかがはっきりしていない場合、クラウドファンディングをスタートするには時期尚早だと言えます。

逆に、せっかく試作品まで出来上がっているのに、資金不足で商業化の目途が立たないなどという状況であれば、クラウドファンディングを検討すべきだと思います。

また、すでに生産体制は構築し、いつでも量産できるようにはなっているという企業でも、クラウドファンディングを検討する余地はあります。

一つは、海外展開を狙っている企業です。

自前で販売網を構築するのは、時間もコストも莫大なものになります。

他社と提携するのも選択肢の一つですが、これも簡単ではありません。

そんなとき、クラウドファンディングは、有力なツールとなります。

テストマーケティング的な使い方もあり得ます。

本格的な販売の前に、市場の反応を見るという使い方です。

低コストでテストができるとも言えます。

ところで、日本国内のクラウドファンディングは、成功事例とされる案件でも、数百万円程度の規模にとどまりますが、米国のクラウドファンディングでは、数千万円から数億円の規模に達することも少なくありません。

英語の壁があるとか、仕組みが今一つ理解できないという方は、ご相談下さい。
posted by T・C・マネジメント at 14:23| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサルティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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